すばらしい(はてなプロ野球’05)

松中が。

“怪物”松坂「記憶にない」屈辱…松中に1試合3被弾
2005年7月16日(土) 8時3分 サンケイスポーツ

 (パ・リーグソフトバンク4−3西武、9回戦、西武5勝4敗、15日、ヤフードーム)先制、逆転、サヨナラ…。たったひとりにやられた。怪物の自慢の剛球が、松中のパワーに屈した。松坂の1試合3被弾は過去3度あるが、同じ打者に浴びるのは初めて。まさに屈辱だった。

 「1打席目以外は完ぺき(な球)でした。厳しくいこうと、勝負にいきました。同じ打者に3発? 記憶にないんじゃないですかね」

 二回に146キロを左翼席へ。1点リードの四回は150キロを右翼席。同点の九回は149キロを再びタカ党の待つ右翼席へ運ばれた。打たれたのはすべて直球。2、3本目は内角の厳しいコースをうまく打ち返された。

 1本目こそシュート回転した球だったが「それでも球的には問題なかった」と松坂。納得のいく球を投げ込んで打たれただけに、悔しさは倍増。大歓声が鳴り響くヤフードームの通路をゆっくりと引きあげた。

 プレーオフ進出が確定的なソフトバンク。3位以内を目指す西武にとっては前回9日の完封劇に続いての連勝で、松坂への苦手意識を植えつけておきたかった。それが一転、相手に勢いをつけるようなエースでの3連戦初戦“惨敗”だ。

 通算成績は5勝4敗で勝ち越しているが、悪夢の怪物沈没。一気に“風向き”が変わってもおかしくない、大きな1敗だった。