9回(はてなプロ野球’05)

西武 効率的に加点し3連勝 ロッテ追い上げ届かず
2005年7月12日(火) 10時25分 毎日新聞
 ○西武7−6ロッテ●
 西武が効率的に加点し3連勝。二回、カブレラの通算200号ソロで先制。同点で迎えた五回には和田の第18号中越えソロで勝ち越し。六、七回に和田の2点適時打などで計5点を追加し、追い上げるロッテを突き放した。ロッテは序盤不安定な帆足を崩せなかったのが痛かった。
 ▽西武・伊東監督 一昨日(9日のソフトバンク戦)からいい形になっている。最後は苦しんだけれど、結果が良くてひと安心です。
 ▽ロッテ・バレンタイン監督 試合中、走者を出して得点できる場面がずーとあった。今後は得点できると信じている。
 ◇ベネズエラの怪物、160メートル超特大の場外弾
 ベネズエラの怪物が圧倒的なパワーを見せ付けた。二回の第1打席。西武のカブレラは初球131キロのスライダーに反応した。乾いた打撃音が球場内に響き、ドームの屋根と観客席のすき間に、ボールは消えた。
 記念の200号は推定飛距離160メートルの超特大場外弾。ブライアント(近鉄、93年8月)の578試合目を抜く、史上最速538試合目での達成となった。
 序盤まだ静かだった球場は、カブレラの大飛球に沸いた。しかし、カブレラはホームインの後に花束を受け取った以外、いつもと全く変わらない様子。02年に日本記録タイのシーズン55本塁打を打った185センチ、100キロの主砲は、今季もドーム屋根直撃の計測不能の特大アーチを放っている。「まだ通過点なので、これからも上を目指して1本でも多く打ち続けたい。1番速いということは誇りに思うよ」。実力からすれば、当然と言った風情だ。
 ソフトバンク戦から3試合連続の本塁打。首位ソフトバンク、2位ロッテと対戦が続けば、いやでもプレーオフを意識せざるをえない。「自然に気持ちが高まる。落とせない試合だ」とカブレラ。集中力が生む本塁打で、上位2チームを十分に揺さぶっている。【高山純二】
 ◇チームリーダー・和田、復調実感の一発
 2球目、132キロのスライダーを十分にひきつけて、弾き返した。打球は中堅からやや右翼方向に曲がってスタンドへ。五回、和田が勝ち越しの第18号ソロを放った。
 六回2死満塁の好機にも右前に2点適時打。「右中間に打球が飛ぶのは、状態がよくなっている証拠」と伊東監督。シーズン前半は不振にあえぎ、打率3割を超えたのは7月になってからだ。「(本塁打の球は)前だったら泳いでいたが、今は状態がいいので」と本人も復調を実感する。
 チームの低迷で、前選手会長の和田は選手だけのミーティングを開くなど気をつかった。「主軸が仕事をしないと勝てない」と自身の責任も強く感じていた。
 それだけに、首位・ソフトバンク2連戦からの3連勝には充実感がみなぎっている。和田は「強いときのライオンズというか、すごいいい形になっている。(日本一となった)去年の試合展開になっている」という。
 九回、4番手の大沼が崩れて、1点差に詰め寄られた。伊東監督は「抑えが不在なので、取れるときに点を取りたい」。3番に座るチームリーダーが完全復活すれば、抑えの不安をカバーする強力打線となる。【高山純二】
  ○…ロッテの里崎が4番に座った。1点を追う三回、福浦を適時中前打で生還させ「4番の仕事ができてよかった」と喜んだ。バレンタイン監督のさい配に応える同点適時打だったが、五回1死一塁からの第3打席は遊撃併殺打。その裏に和田の中越えソロで勝ち越しされ、笑顔は消えてしまった。
 ◆200本塁打=84人目 西武のカブレラ内野手(33)が11日、ロッテ戦(インボイス西武)の二回に小林宏から記録。初本塁打は01年3月27日のオリックス戦(神戸)の六回に木田から。

大沼では・・・どうかなあ。結局星野を引っ張り出してギリで終了。
トヨ様早く帰ってきてえー。