オープン戦初戦(はてなプロ野球’05)

西武18安打9点!連覇万全 伊東監督も絶賛「層が厚い」
2005年2月27日(日) 8時1分

 西武が二塁打7本を含む18長短打の猛攻で9得点を挙げた。赤田、細川がともに3安打と大当たり。投げても4巡目右腕の山岸が2回を1失点(自責0)に抑えてセーブをマークした。広島は広池、林の乱調とともに、守備のミスも目立った。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
西武 3 0 0 0 4 0 1 0 1 9
広島 1 0 2 0 0 3 0 0 1 7
[勝]森 1試合1勝[S]山岸 1試合1S
[敗]林 1試合1敗
[本]栗山1号(小島・7回)

 連覇に向け死角はない。西武打線の放つ打球が、底冷えする都城の空気を切り裂いた。オープン戦初戦で先発全員の18安打、9得点。最高のスタートに伊東勤監督(42)は「野手陣はそれぞれが持ち味を出した。層が厚い」と絶賛した。

 「徹底した競争意識」をテーマに植え付けたキャンプの効果が早くも表れた。正捕手を狙う細川がいきなり魅せた。5―3で迎えた5回、2死満塁の好機。広島・林から右前に2点タイムリーを放ち、追加点を挙げた。2回の第1打席で左前安打すると、そこから3打席連続安打。昨季は打率2割1分7厘と苦しんだだけに「シーズンぶん打っちゃいました」と笑った。

 今季から高卒ルーキーの星が加入。キャンプも1軍参加し、この試合も8回からマスクをかぶるなど首脳陣の評価は高い。「高校生に負けてはね…。(野田との正捕手争いも)競争というよりは自分のレベルアップ。結果はついてきます」と闘志を燃やしている。

 外野のポジション争いでも赤田が3安打2打点、守備でも頭を越えそうな当たりを好捕するなど、いきなり結果を出した。外野の定位置は和田だけが確定。赤田、佐藤、小関、柴田、大島らで残り2つの枠を争っている。「みな調子が良いから安心は全然出来ない。開幕までどんどん結果を出す」と赤田はどん欲だ。キャンプを「競争意識から、それぞれがレベルの高いところでできた」と総括した指揮官。日本一軍団が早くもひとランク、レベルの上がった野球を見せ始めた。(岸 慎也)

◆カブ「4試合限定」OP戦出場

 西武のアレックス・カブレラ内野手(33)が26日、オープン戦の出場を「4試合限定」に設定した。九州遠征中のチームを離れ、埼玉・所沢の西武第二球場で練習に参加したカブレラは「オープン戦は4試合で十分だ」と明言。チームが遠征から戻る来月10日前後の試合から余裕を持って出場する意向を示した。

 この日は、同じく遠征に帯同しない和田、フェルナンデスらとともに室内で約1時間、120球をみっちり打ち込んだ。キャンプ合流前にメキシコで開催された「カリビアン・シリーズ」に母国・ベネズエラのチームの“特別助っ人”として出場しており、実戦感覚は問題ない。さらに、同シリーズではベストナインに選出。体重もベストの110キロから4キロ絞っての来日で、シャープな体のキレを維持している。「開幕の準備はもうできている」と余裕のコメントも飛び出した主砲。じっくりと開幕を見据えている。

今期は3/12インボイス西武ドーム(めんどいな)楽天戦が初観戦の予定です。楽しみ!